競技に出られているということで弊社にセッティングのご依頼があり、元々ecuは書き換えられていたのですがアイドリングも不調で、セッティングのご依頼を頂きました。
公平を期すために何回かセッティングする前にダイナパックで回してみると中間より現状の車両状態と燃調が合っておらず、トルクが出ない状況でした。
とりあえず1からデータを見直し、VVTは数パターン作ってから合わせ込みました。
またフライホイールが4.4kgのかなりの軽量タイプを使用しており、アイドル領域が安定せずアイドルマップの条件を点火時期も固定して、出来る限りふらつかない様にセットアップしておきました。
結果
セッティング前
92.1ps/5920rpm 14.4kgm/3160rpm
セッティング後
106ps/6019rpm 15.2kgm/3819rpm
となり、本来のパワーが出るようになりました。
今回はビッグスロットルが間に合わなかったので、後日装着する為、データはビッグスロットル用のデータをインストールしておきました。
オーナーよりレブは7500rpmと言われてましたが、このエンジンはグラフから見ても判るように6800rpm以降はエンジン性能的に高回転が廻らないエンジンなので、通常弊社ではこのエンジンでは6800rpmのレブ設定が一般的です。
カムを変えたりバルブSPを変えれば少し変わるのでしょうが、ノーマルエンジンでは6800付近から少し嫌な音がするので、やめておくのが無難です。
したに今回のセッティング条件は
外気温32.7℃ 気圧1008.03mbar 湿度73.6%
と条件的には悪かったですが結果でて一安心