サーキットでのエンジンブローから復活したRX-7。
エンジンオーバーホールは他店で作業されて慣らしも終わったとの事で、ECUセッティングのご依頼でした。
オーナーは某新車ディーラーのメカニックとの事で、事前のメンテナンスは完了した状態でご入庫いただきました。
ECUセッティング作業では、セッティング作業に入る前に「セッティング前点検」として、入庫時にヒアリングした仕様の確認と各部の点検を行い、セッティングに耐えうる車両かのチェックを行います。
点検の内容としては、コンプレッション測定/スパークプラグの番手の確認、各部のオイル漏れの有無、燃圧の点検、インジェクターのサイズなど細かくチェックしていきます。
☆仕様☆
・13Bノーマルエンジン 段付き修正+α
・純正ハイフロータービン
・RE雨宮 Vマウント
・HKS 剥き出しタイプエアクリーナー
・FEED フロントパイプ
・SARD キャタライザー
・Tiレーシングマフラー
・A’PEXi パワーFC
セッティング中には良くある事ですが、セッティング中でないと発見できな様なトラブルもあります。
今回も数点発見され、まずは、ノックレベルの異常数値です。
ノック自体は出ておらずひとまずは安心ですが、エンジンマウントをリジットマウント化による振動をノックとしてセンサーが感知しているのか、センサー本体の故障によるものか…
いずれにしても数値は異常な数値を示している事から、早急な対策が必要ですね。
エンジンの異常燃焼による肝心な「ノッキング」を見逃してしまう可能性がありますから。
それと、ブーストのハンチングが見られ、特にセカンダリに切り替わる直前に発生しておりました。
原因は複数考えられますが、これも早急に対策を行いたいところですね。
また、トラブルではありませんがノーマルインジェクターを使用している為に余力が無く、モアパワーにはインジェクターの交換が必要ですね
“A.C.E+ ADVANCE ECU パワーFC ハイフロータービン
331.508PS/6403rpm
40.108kgf・m/5579rpm
パワーはしっかり出ていますので、気になる箇所の対策を行ってまたサーキットへ行きましょう!!