こつこつDIYにてチューニングを行ってこられた86ですが、ECUセッティングには以前より興味を持たれておりました。
「折角ECUセッティングを行うなら、エキマニを交換してから…」との思いを持っておられ、この度「エキマニ交換を行った」との事で、念願のECUセッティングを実施しました!
吸排気交換の一般的なライトなNA仕様です。
やはり、86/BRZ界隈では度々話題に上がる、“3,000~4,000rpm付近でのトルクの谷”をどこまで解消できるか。
次のステップは過給機を視野に入れているが、この仕様でどこまでパワーを出せるか。を課題にいただき、セッティング開始!
弊社でECUセッティングを行う場合には、ECUのIDをアップデートを行った後に、ECUセッティングを行います。
所謂「リプロ」ですが、この車両の場合‟ZA1J700B”(赤枠内)を使用していました。
これをこの車両に対応する一番最新のIDにリプロしました。
※黄枠内はこの車両に対応するECUのIDこの作業は特に行わなくても問題はありませんが、メーカーが行うアップデートの為、ECUセッティングに関る箇所以外がアップデートされている可能性があることから、可能な限り行っています。
気象条件もセッティングデータを見るときには需要ですよね。
☆仕様☆
・FA20 ノーマルエンジン
・BLITZ ADVANCE POWER AIR CLEANER
・HKS SUPER MANIFOLD with CATALYZER GT-SPEC
・HKS HiPower SPEC-L
◆A.C.E+現車合わせセッティング◆
“A.C.E+ ADVANCE ECU ZN6/ZC6 Step.6(現車合わせセッティング)”
・セッティング前(緑色破線)
157.497PS/6315rpm※スピードリミッター有
19.206kgf・m/3377rpm
・セッティング後(赤色実線)
181.026PS/6812rpm
21.635kgf・m/3438rpm
*結果*
全域に渡って馬力・トルク共にUPさせることができました。
AT車の為、トランスミッションの馬力損失により、数値的にはMT車に比べ7~8%ほど低く出ておりますが、MT車では200PS近く出ていることになりますね。
また、「谷」がほぼ解消となった為、特に中間域での差が大きくなっている事がグラフから読み取れます。
これだけの差が出れば、ECUセッティングの交換を実感していただけます。
※「谷の解消」には、過去の実績やデータから、・エンジンのコンディション・吸排気系のチューニングパーツの組み合わせにより、左右される事がわかります。
その為、エキマニを交換しただけでは解決しない事が多いですね…
オーナー様レビュー
乗った瞬間すぐに違いが判りました。
アクセルレスポンスの向上やトルクとパワーが全体的に上がっているため、5速以上は必要ないのじゃないかと思うくらいに乗りやすくなりました。
数値以上にパワー感があり、高速道路などでの追い越しも楽々でドライビングがより楽しくなりました。