今回はランエボ10のセッティングですが、オートクラフトはランエボのイメージが無いw と思う人も多いでしょうがECUセッティングでは、実はレシプロのセッティング依頼の方がほとんどなんです。
エンジンも弊社にて製作、仕様は…
・エンジン
HKS 2.2キット&メタルガスケット
JUN 強化メインボルト&ヘッドボルト
TOMEI 1mmオーバーサイズバルブ&バルブガイド&バルブシート&強化バルブスプリング&チタンリテーナー&IN/EX 270カムシャフト
・フューエル
HKS 800cc インジェクター&260h/lフューエルポンプ
・タービン&ブーストコントロール
HKS GTⅡ8262タービン
TRUST プロフェック &MAP
・吸排気
HKS サクションキット&スーパーターボマフラー
まぁ個人的な欲を言えば、エンジンスペックからいけば、もっと違う大きいタービンを付けたかったのですが、ユーザー要望などでこのような仕様でのセッティングとなりました。
この仕様だとノーマルのエアフロ流量だと430馬力付近で一杯なので、エアフロ部分を約80mmに変更すると540馬力位までは使える計算。
Dynapack(ダイナパック)で廻しているとブースト1.7KPAまでは特に問題なくセッティングもサクサク進んだのですが、1.8KPAから4000rpm付近で不安定な症状が出ました。(写真参照)
カムのオーバラップなのか、この排気量でのタービンとのマッチングもしくはサージングしているのかと悩んでると症状が出たり出なかったり…。とまた症状が出たり出なかったりと一定で無いので原因の特定までは時間の都合と現状パワーもトルクもきっちり出ているので、 まずはこれでセッティング終了し、後日また預かることにしました。
失火かもしれないので点火系も要チェックですね。
結果は、ブースト1.8KPA時 490.6hp 623Nm、1.35KPA時 436.6hp 534Nmとなりました。
この排気量でこのタービンを使えば、インターセプトも低い回転数から取れるのでかなりピックアップもよくサーキットでも面白いですよね。
でも本音を言えばHKS使うならGT3240使ってたら上も、もっと伸びたでしょうね(笑)