2年前にタービン交換後のECUセッティングをさせていただいたS15 シルビア!
今回は、エンジンをチューニングされたとの事で仕様変更でのECUセッティングのご依頼です。
エンジンの仕様は2.2L化+ヘッドチューニングだそうです。
オーナー様はエンジン作業を自宅の車庫内でエンジンの搭載まで行う凄腕のDIY派です。
北陸地方からお越しになる為に、今回は2泊3日の日程を組んでいただき、自走にてお持ち込みいただきました。
今回のエンジン仕様や変更点、セッティング内容の打ち合わせを済ませ、車両をお預かりしましたが…チャージランプの点灯を発見し、急遽オルタネーターの交換に。
早速オルタネーターを交換し、セッティングを開始!
しかし、またもトラブルが発生!
過給圧が設定過給圧まで思う様に掛らないという問題が発生。
原因は複数想定できるものの、お客様とのヒアリングから使用期間の長いブーストコントローラー(EVC Ⅴ)を交換。
新たに使用するブーストコントローラーはEVC6-IR2.4。
セッティングを再開!
上記トラブルは無事に解消され、順調にセッティングが進むと思ったのもつかの間、別の問題点が浮上。
前回より排気量が増えた分、過給圧の立ち上がりはノーマルエンジン時に比べ、低回転から掛かるはず…
しかし、3500rpmを境に前回セッティング(ノーマル)時に比べ、過給圧の上昇が遅くなっており、排気量アップのメリットが打ち消されているばかりか、逆にスポイルされてしまっている。
それに影響しているのか、高過給圧(1.6kPA)と低過給圧(1.3kPA)では設定過給圧が掛るエンジン回転数が異なると言う、2点の問題が持ちあがりました。
問題点の解決に向けていくつかの手段を試すが解決には至りませんでしたが、これ以上の原因の探求には時間を要する事と、エンジンブローなどの重大なトラブルへ発展する恐れが無い為に、客様ご了承の元セッティングを終了。
赤破線:前回セッティングデータ
緑線:1.3kPA
黄線:1.6kPA
赤破線:前回セッティングデータ
黄線:今回セッティングデータ
☆仕様☆
SR20DET 2.2L化+ヘッド(ハイレスポンス)チューニング
・TOMEI ARMS M7960タービン
・ノーマルインタークーラー
・A’PEXi パワーインテーク
・TOMEI EXPREME EXマニ
・HPI キャタライザー
・TOMEI EXPREME Ti チタニウムマフラー
・NISMO 740ccインジェクター、調整式レギュレーター
・R35エアフロ
・A’PEXi パワーFC、HKS EVC6-IR2.4